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厚木にある土建屋さんの社長のプライベートな日々
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いやいや、またとてつもなくブログをさぼってしまいました。
最近は1カ月から2カ月に一度とは・・
もう少しまたちゃんとやりたいと思います。

さて、そんな中の師走で政権交代しましたね。
民主党は完全に国民からダメだしな形です。

良いか悪いかはさておき、ここ数年思うのは、その前の政権交代時は同じ構図で民主党が大勝したんですね。
その前は小泉さんが郵政で大勝。
そこでこう感じたんですね。
日本人って踊らされやすいの?って。

ニュースなんかで街角のインタビューなんか見ると、前回は「汚職まみれで失われた15年は自民党のせい、民主党に舵取りをさせてみて、国を方向転換してもらう。」そんな意見がほとんどだったと思います。
それこそ、スローガンは「コンクリートから人へ」
・・・今とは真逆な。
今は「日本を取り戻す」です。

これからは僕の業種的に、業界目線で書きます。

10年200兆円の、日本強靭化政策。
ザックリと言えば、年間10兆円規模の公共事業を行うということです。
僕は、当然土建屋家業ですから、おおむね賛成です。
でも、すごく不安もあるんですね・・

ここ最近、積算や実際の工事を通していて見て取れるのは、発注側の設計能力が今後増大する工事量に、質・量ともに追いつかないのでは???と!
県は、統合や配置替えを進め、少なくとも道路の維持関係の工事の部門では、実際に監理する担当者が数名です。
それで、年に数本の設計施工監理を行うと。そりゃ、いくら出来る人でも、限界があるでしょう。

しかも、県に限らず、ちょっと難しい物件はコンサルに完全外注。
歩掛りまでですから、そりゃ条件無視でしょうね。
ちなみに歩掛りというのは、積算という入札独自の見積もり基準が常に工種ごとにあるんです。
それを積み上げるから積算なのですが。
でも、それこそ、どこかの繁華街と山の中では条件が違いすぎますよね。
数%の場所への追加諸経費があるのですが、繁華街では1.5倍コスト掛りますよね、そりゃ。
安全意識が全くちがうし、ある程度のアピールも必要です。
開口部なんて、解放時に有ってはならないですよね?
そこなんです。

話は戻して、僕たち業者の方でも、ここ1年前くらいから淘汰が凄く進んでいるようでして・・
職人不足が半端ない!!!
とにかく、土木工事をしてくれる人がいません。
まあ、当然ですよね。
これも、ある程度積算の弊害だと思うんですが、役所の採用単価(これは物価調査で決まります)はちょっと前にかきましたが、14,000円/人(普通作業員)ですよ。
まあ、建前上、この金額は実際に会社が従業員に支払っている平均値だとなってます。
でもね、やはり良くも悪くも重層構造の土木業界ですし、だいたいハローワークなどで出ている応募の単価は10,000円くらいですよね。
当然、雇用保険やら、ほかにも見えない雇用コストがかかるのですから。

今、さらに問題なのは、職人って、昔から単価といって1日いくらなんです。
それは、全て込みの値段。
今流行りの偽装請負と一緒(笑)です。
これが昔からの暗黙の了解で、もちろん自分の取り分の減る社保厚生なんて、むしろ入りたがりません。
ウチでは、選択制にしているので、入っている作業員も数名います。
基本的に雇用保険と所得税を引いて渡しています。
これを徴収しないと、絶対に滞納→問題になりますので。
ここで出てきた問題と言うのは、社保厚生を末端の作業員まで全員加入を義務付けるものです。

入って当然でしょ?ってのは、いわゆる普通の方では当たりまえです。
でも、業界の習わしやら、しがらみ。そんなんで進んでいないのが実情です。
入ってて当然ですから、公共工事にその経費は込なんです。
と、いうことは、入ってくるお金は増えないが、負担が増える、そう感じている業者がほとんどなんです。
すると、上にも書きましたが、本人達すら入りたがらない保険、どうしたら良いのか。
また、その分折半の会社負担が増えますから、その負担ですよね。

そもそもやりたいと手を上げてくれる人がいない、そんな中、入りたくもない保険に強制的に加入させられ、見入りも減る。単価は頭打ち。
会社は半分の負担分がとにかく負担増。

上に書いたとおり、ものすごい人手不足なんですよ、本当に。
都内では、業者(やり手)がいなくて、不調(入札業者がゼロ)も起きています。
そんな中で、いきなり工事を増やしますと言っても、どうなっちゃうの?という不安のが大きいですよ。

以前も書きましたが、ゆっくりと公共事業は全盛期の半分になりました。
民主党政権時に一気に3割減だったのですから。
そりゃ、淘汰が進むでしょうよ。発注者も業者も。
復興もおそらくこれからが本番です。
最近の若い子のメンタリティも不安な一つです。
いわゆる3K職場に就きたがらないですもんね。

これからの”自民党”が取り戻した日本。
世界や、国民は概ね歓迎ムードです。来年2013年が転換期になることを期待しています。
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プロフィール
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osanai
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/01/06
職業:
自営
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自己紹介:
お仕事とは別のプライベートな事、思った事、感じた事をツラツラっと書いていきます。
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