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厚木にある土建屋さんの社長のプライベートな日々
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今朝、こんな記事がありました。
「建設業者に社会保険書類義務付け」
要は、建設業の許可というのを、500万以上の請負業務をする場合に必要になります。
知事と大臣とありまして、普通は県内のみなので知事の許可という事になります。
その新規・更新の時に社保厚生雇用の会社固有の管理番号を提出する、ということです。
これは、以前より社労士の先生より、話がありましたし、うちの場合は全て加入済みですので、「ふ~ん」てなもんで流してたことです。

それと、これ。
県退共というのを皆さん知ってますか?
process_img3_2.jpg
←こういうのです。ちなみにこれは冊子の中のページです。
本名を建設業退職金共済といいまして、いわゆる職人の働き方として、日雇いではないのですが、一日単価として働くのが通常と言いますか、まあそういうものなので、サラリーマン的な働きをするのを逆に嫌ってたりしますので、退職金が無い、そういうことになってしまうのです。
それを防止するために、一日310円の証紙を会社が交付し、本人がそのスタンプカードみたいな台紙を持って行くと換金してもらえるというシステムです。

思うのは、どちらも僕から見てももちろん安定という面ではした方が良いという事です。
それは完全に思います。
ですので、希望者には職人も社会保険を入れてますし、雇用保険は全員加入で、任意労災というのにも入っています。
問題はコストなんですよね。
社保厚生は半分が会社負担。これは社会の当たり前。
社労士の先生も言っていましたが、このコストは年々値上がりをし、来年は消費税もアップ、復興税も出てきて、もうにっちもさっちも行かないんですよ。
そんな状況ですから、ギリギリの経費からは入りたくても入れない会社もいっぱいいると思います。

それじゃ、そういう会社はどうするか?
会社を止める、または建設業許可を更新しない。
まあ、1割くらいいそうです。
あとは職人をクビにして、仕事のある時だけ借りる。
これが、大勢になるのではないでしょうか?
もう、雇って行くコストと、仕事を与える事への大変さから、もうみんな逃れたいのです!
これは、本当に大変です。
でも、このご時勢、年がら年中仕事がある訳じゃないし、でもやっぱり安定してお給料を出してあげたいじゃないですか!!

物価本と言われる、積算に使う設物価という本があります。
KensetsuBukka.jpgこういう本ですが。ちなみに3、400円くらいします・・(涙)
その中の労務費で普通作業員単価は14,300円ですよ!
これは、もちろん元請で、しかも設計単価(要は100%で受注した場合)でやっと満額貰える値段です。
勘違いしやすいですが、それを各工種にあてはめて、工種当たりで0.05人とかになったりしてるのです。
どうやって、一人の人間を1/20にするんじゃい!っていつも思います・・
それじゃ、普通の土木作業員って、いくら払えるのかって、本人に払うのは1日当たり何千円の世界です。
でもコストを含めると、やっぱりその1.5倍くらいは掛る訳ですよね。
結局、人材派遣を禁止されている業界にもかかわらず、そういうのにお世話になるしかない、そんな状況です。
すると、そういう所の人達はいろんな手法で月に手取り3万円とかで働く訳ですよ。
まあ、屋根と飯はありますが。
そんでもう貧乏ビジネスでそこから抜け出せないんですよね。

大義名分も結構ですが、管理コストだけあげて、それを強要してもサラ金の規制と一緒でひずみが弱者に行くだけで、あんまり解決していない、そんな事はもう止めませんか・・?
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プロフィール
HN:
osanai
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/01/06
職業:
自営
趣味:
いろいろ
自己紹介:
お仕事とは別のプライベートな事、思った事、感じた事をツラツラっと書いていきます。
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