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厚木にある土建屋さんの社長のプライベートな日々
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久しぶりにブログを書きます。
先月はたっぷりと夜間現場で働きました・・(笑)
さぼりですいませんです。

さてさて、もうニュースでも見飽きた感のあるこの問題。
関越道にてのバス事故です。
亡くなった方も7人にのぼる大事故でした。

僕が見てまず思ったのは、TVなんかでしたり顔の評論家なんかが、防音壁が悪いとか、ガードレールの終わりに擁壁との間に隙間があったとか、まったく事故とは関連無いことばかり言っていましたが。
防音壁は、この場合下道がありそこへの転落やゴミの投げ捨て、あとはその名の通りに防音で付けます。
運転手が居眠りだったとの事ですが、たまたま運悪くと言いますか、その壁にオフセット衝突したのが大事件にまでなった原因だと思います。
運良かった場合は、ガードレールでぶつかってスピンしたとか、こすり気味にぶつかったとかですよね。

その中で、今一番ピックアップされているのが、運転手が日雇いだったということですよね。
これ、言ってはなんですが、建設のダンプと同じ構図で驚きました!
ダンプは運ぶ荷が砂利や廃材なので、事故を起こしても積み荷をぶちまける程度です。
でも、人を運ぶしかも高速バスでそれをやっているとは・・

逆な視点で見ると、これは下請への重層構造の問題です。
本当に日本特有だと思うんですが、下に行けば行くほど、もしくは実際にやる人が一番得をしない(損をするとも言います)ひずみですよね。
仕事を受注する大元と、中間に入る人たちが儲けて、実際に運ぶバス会社がきっつきつの経費も出るか出ないかの中で仕事をすると。
国交省の定める最低運行価格っても絵に描いた餅だって話もあるくらいですし、実際いくらで請けたのかは知りませんが、そういう風にやってやっと会社が成り立つ程度の金額なのは間違いないと思います。
だって、下が儲けちゃ気分が悪いんですから!!
これは、世界の資本主義の構図、もっとも日本では封建的にそうですよね。
トヨタしかり、他の製造業しかり。
トヨタに至っては、下請はしぼりにしぼりまた1兆円の営業利益とか。
まあ、話がそれました・・(笑)

バス会社から見ると、バスそのものと運転手は固定費なので、それを流動費(要するに必要な時だけ使いたい)にしたいんですよね。
当たり前です。トヨタの看板方式と一緒です。
そのバスという車体と運転手をセットで外注できる(この場合させていた)方法が、この持ち込みなんです。
ダンプも一緒です。
おそらく車体はもちろん、高速代、燃料、メンテナンス、保険、全て責任者でもある運転手持ちです。
おそらく、燃費が良く乗り心地も良い新車なんて買える訳なく・・
数十万キロ走った中古をお色直しして乗っているはずです。

真面目かどうかは知りませんが、愚直に昔ながらにやっている人ほど馬鹿を見る時代です。
そういう会社や人は、単に買えないから違う方法を安直に考えてしまうんです。
この運転手もそうでしょう・・
自己都合や自己責任もいいですがね。
世間的には叩かれていますが、僕は少しは心情的には同情もしているし、これは簡単に規制緩和してしまいその管理を放置しているお上にも問題があると思います。

運転手はやはり最大の責任があるでしょう。
でも、寝ずに働かないとならない理由もあったのかも知れません。
以前は中華料理屋さんも潰した経験もあるみたいだし。
内装業をしながら夜間の高速バスも乗る・・
元中国籍で帰化日本人。
ただただ本当に頑張った末の事故であり、擁護するつもりはありませんが、その運転手ばかり責めるのはお門違いの様気がしてなりません。
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プロフィール
HN:
osanai
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/01/06
職業:
自営
趣味:
いろいろ
自己紹介:
お仕事とは別のプライベートな事、思った事、感じた事をツラツラっと書いていきます。
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ネオ土建屋さんのブログ 高速バスという名の日雇い運転手 Produced by osanai
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